物置は家の中に置けないような大きな道具や自転車やバイクなどを屋内に保管したいときに役立つ収納スペース・建物です。しかしながら、この物置の「床」の重要性はしばしば見過ごされがちです。床材の選択が物置の耐久性、メンテナンスのしやすさ、そして便利さにも直結します。この記事では、物置の床材とその補強方法について解説します。
物置には床付きと土間(床なし)がある
物置と一重に言っても、様々タイプがあります。例えば扉のタイプがシャッター式、観音開き式、引き戸式など。
同様に床もタイプがあり、大きく分けて2つ。物置に床がついている「床付き」タイプと、物置に床がなく底が抜けた「土間(床なし)」タイプがあります。
床付きタイプでは特に、重いものを長期間保管すると底が抜けてしまったり床が歪んでしまったりする懸念があります。物置設置後には床を補強できるように対策をしておくと安心です。
補強に使う床の種類
物置の床を保護するために何かを敷こうと考えたとき、どのような選択肢があるでしょうか?さまざま考えられますが、個人での設置のしやすさやコストの面で考えて、以下の4種類が考えられます。
- 木製デッキ(スノコ)
- ゴムマット
- ガレージタイル
- コンクリートパネル(コンパネ)
それぞれのメリットデメリットを説明していきます。
1.木製デッキ(スノコ)
木製デッキは加工しやすいので、DIY向きです。湿気や腐食に弱いので、耐久性が低く、定期的なメンテナンスが必要です。また、表面が滑りやすいので、安全面では注意が必要です。
木製デッキはホームセンターなどでも入手しやすく、安価です。その反面、耐久性が低いので、ダメージが蓄積してきたら取り替えることで対応していきたいです。
2.ゴムマット
ゴムマットも比較的、加工がやりやすくDIYに向いています。木材と異なり、防水性があり、湿気や水に強いのがメリットです。また、滑りにくく、衝撃を吸収するので、床を保護する力が強いといえます。
ただし、油や化学物質に弱い場合があり、物置でDIYなど作業をしたい場合はゴムマットを選択するのは避けたほうが良いでしょう。
費用は安価なので、取り入れやすいです。砂や汚れが蓄積してくると見た目が悪くなり、滑りやすくなります。汚れが目立ってきたら、ラバークリーナーなどを使用して汚れを落とす必要があります。
3.ガレージタイル
ガレージタイルについても、施工が簡単なのでDIY向きです。
カスタマイズ性が高く、デザインや色を自由に選択できます。また、車両が乗ることを前提に作られているので耐久性が高く、長期間使用できます。
デメリットとしては、タイル同士の隙間から水や汚れが侵入しやすいことが挙げられます。また、タイル同士がズレたり浮いてしまうと、安全面で問題があるので、施工時には気を配る必要があります。
費用は種類にもよりますが、比較的安価な部類に入ります。定期的にタイル下に流れ込んでしまった水や汚れを清掃できると清潔を保てます。
4.コンクリートパネル(コンパネ)
コンクリートパネルは非常に耐久性が高いため、長期間使用できますが、前述の素材と比較すると、個人での施工の難易度は高くなります。メンテナンスの面では、比較的簡単で、定期的な清掃で十分です。
寒冷地では凍結によるクラックが発生する可能性があることと、衝撃吸収性が低いため、長時間の立ち作業には適していません。
紹介する4種の床材のなかでは最も高価になります。
比較表
これら4種類を比較すると以下のようになります。
|
コスト面 |
耐久性 |
メンテナンス性 |
安全性 |
推奨用途 |
スノコ |
安価 |
低い |
ダメージを受けたら交換 |
低い |
低価格ですぐにでも床を保護したいときに向いている |
ゴムマット |
安価 |
高い |
ラバークリーナーで清掃 |
高い |
衝撃吸収力が高く、作業を行うのに向いている |
ガレージタイル |
安価 |
高い |
床下の清掃 |
高い |
滑りにくく、重いものを置くのに向いている |
コンパネ |
高価 |
高い |
簡単な清掃 |
高い |
長期間の使用に向いている |
物置の用途や使用期間に合わせて床材を選択するとよいでしょう。
施工はプロか、DIYか
各素材で施工のやりやすさが異なります。プロに依頼する場合は、適切な材料の選定から施工の仕上げまでを丁寧に行います。一方でDIYを行う場合は、プロに依頼する場合と比較して、費用がかからなかったり、施工日程の調整が不要であったりとさまざまなメリットがありますが、最初から最後まで自分で作業を行う必要があることから、不安がある場合はプロに依頼するといいでしょう。
使用用途に合わせて補強しよう
物置の床を補強したいと思ったときは、使用目的や予算、メンテナンス性の面や利便性で比較して、最適な素材を選択することが重要です。
当店で取り扱っているガレージタイルは加工の必要がなく、初心者でも簡単に設置、取り外しできます。ガレージを傷つけたくない、カラフルでおしゃれなガレージにしたい。そんな方にお勧めです。ぜひご検討ください。
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